2021年7月3日
見た目年齢を引き上げる大きな原因となっているのが、目元のシワです。
目元にシワがあるだけで、一気に老けた印象を与えてしまいます。
健康的で若々しい目元を手に入れるには、日ごろのケアが必要不可欠です。
目元にシワができる原因と、目元のシワを軽減・予防するケア方法についてご紹介します。
目元にシワができる原因
目元にシワができてしまうのは、さまざまな原因があります。
シワのない目元になるためには、何がシワの原因となっているのかを知り改善するのが第一です。
自分の生活習慣や目元のケア方法などを思い返し、当てはまるものがあるかチェックしてみましょう。
乾燥
目元にシワができる大きな原因となっているのが、肌の乾燥です。
目元の皮膚は皮脂の分泌が少ないため、他の部位よりも乾燥しやすくなっています。
また目元の皮膚は薄いため、水分を保つのが難しくうるおい不足になりやすい部位です。
一日に何回も行う瞬きや表情の変化によって目元をよく動かすことも、肌の乾燥に影響しているといわれています。
そのため意識して目元の保湿を行わないと、目の周りに細かいシワができてしまうことがあります。
細かいシワだからとケアを怠っていると、深いシワになってしまうこともあるため注意しましょう。
空気が乾燥する冬はもちろん、エアコンを使用する夏も油断できません。
洗浄力の強いクレンジングや洗顔料は皮膚に必要な皮脂まで洗い流してしまうため、肌を乾燥させる原因になってしまいます。
紫外線
紫外線は肌にいろいろな悪影響を与えるものとして知られていますが、目元も例外ではありません。
紫外線は、シワのない肌になるために不可欠な肌のターンオーバーを乱してしまいます。
表皮の奥にある基底層では常に新しい皮膚細胞がつくられており、それが少しずつ上がって表皮になります。
そして古い角質になると自然に剥がれ落ちるようになっているのですが、肌のターンオーバーが乱れるといつまでも古い角質が表面に残ってしまい、肌が乾燥してシワができやすくなってしまいます。
また紫外線は肌のバリア機能も低下させるため、ダメージを受けやすくなるというデメリットもあります。
日差しの強い夏は紫外線対策を徹底するけれど、日差しが弱くなる冬や曇りの日などはつい油断してしまうという方もいるようです。
しかし、目元の皮膚は薄く紫外線の影響を受けやすいため、天候を問わず紫外線対策が必要です。
参考:ターンオーバーについて(ターンオーバーとは–肌悩みとの関係を解説|大塚製薬スキンケア (cosmedics.jp))
肌のハリと弾力の低下
肌のハリと弾力が低下すると、肌がしぼんでしわができやすくなります。
皮膚にはハリと弾力を保つのに必要なコラーゲン、エラスチンという成分がありますが、年齢とともにこれらの成分は減少していってしまいます。
そのため肌のハリと弾力が失われ、目元のシワが目立つようになります。
加齢以外でも、紫外線や糖化など肌のハリと弾力に悪影響を与えるものがあるため、若い方でも注意が必要です。
紫外線は、コラーゲン、エラスチンにダメージを与えるといわれています。
また肌の糖化が進むとコラーゲン、エラスチンが変質して硬くなってしまうため、糖分を摂りすぎていないか食生活を見直してみましょう。
目の周りの筋肉の衰え
目の周りの筋肉が衰えることも、目元にシワができる原因の一つです。
眼球の周りには眼輪筋という筋肉があり、この筋力が低下すると皮膚がたるんでシワをつくってしまいます。
筋肉は、適度に使わないと筋力が衰えるといわれています。
そのため瞬きの回数が減って眼輪筋を動かさなくなると、筋力が低下してしまいます。
現在はスマホやパソコンを使用する機会が多く、夢中になって瞬きの回数が減ってしまうことが多いため注意が必要です。
また加齢によっても筋力は低下します。
まぶたにあるミュラー筋という筋肉も、加齢や物理的刺激によって筋力が低下するといわれています。
骨と脂肪の変化
加齢によって目元の骨が痩せると、目元の皮膚がたるんでシワができてしまいます。
また加齢によって目元の皮下脂肪も痩せていくため、目がくぼんでシワができやすくなります。
若い方でも、急激なダイエットによって目元の皮下脂肪が減少し、目がくぼむこともあるため注意しましょう。
しっかりとした骨と適度な皮下脂肪は、肌のハリを保つために必要です。
物理的刺激
目元の皮膚は薄いため、外部からの物理的刺激の影響をうけやすくなっています。
そのため目元を強くこすったり掻いたりすると、それが刺激となって肌のターンオーバーを乱したり、肌のバリア機能を低下させてシワができる原因となってしまいます。
目が痒いときなどつい目をこすりたくなりますが、目元のダメージを防ぐためにも我慢しましょう。
クレンジングや洗顔、マッサージなどが刺激となってしまうこともあります。
また刺激の強いアイメイク、つけまつ毛、エクステ、アイプチなども目元の負担となるため注意しましょう。
生活必需品となっているマスクですが、マスクが目元への刺激となりシワをつくってしまうことがあります。
顔にフィットするようになっているマスクは、目の下の皮膚を押さえたり上に押し上げたりして目元にダメージを与えてしまいます。
そのためマスクを使用するときには、目元の保湿ケアなどをしっかりと行わないといけません。
眼精疲労
眼精疲労も、目元にシワをつくる原因となっています。
近年はスマホやパソコンを長時間使用することが増えているため、それに伴い眼精疲労に悩まされている方も増えているようです。
スマホなどで目を酷使すると、目の周りの筋肉が緊張して固くなり、目元の血の巡りが悪くなってしまいます。
そのせいで肌の代謝が悪くなり、肌のターンオーバーが乱れてシワができやすくなってしまいます。
日常で目を酷使している場合には、生活習慣の改善が必要です。
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表情のくせや姿勢
表情のくせによっても、目元にシワができてしまいます。
目元の表情ジワとして有名なのが、笑顔になるときにできる笑いジワです。
長年同じ表情を繰り返すことで、年齢とともに目じりの笑いジワが目立ってしまうことがあります。
また猫背の姿勢を取り続けていると、前面の筋肉が縮んだり、筋肉や皮膚が下方に引っ張られたりしてたるみをつくり、シワができやすくなってしまうことがあります。
頬杖をついたときにも、目元にシワができやすくなるため注意しましょう。
目元のシワを軽減・予防するケアの方法
目元にシワができる原因が分かったら、次はその原因を解消するためのケアを行いましょう。
目元のケアはデリケートな肌を傷つけないように行うことが大切です。
効果を高めるためにも、継続してケアを行うようにしてください。
目元の刺激を極力抑える
日頃から、目元を掻いたり抑えたりしないように注意しましょう。
目元はとてもデリケートなので、できるだけ触れないようにすることが大切です。
目元のケアをするときには、薬指の腹を使って優しく触れるようにしてください。
クレンジングをするときに、ごしごしこすって洗うのは厳禁です。
アイライン、マスカラ、アイシャドウなどを落とすときには、ポイントリムーバーをコットンか綿棒にとり、こすらないようにそっと拭き取るようにしましょう。
ウォータープルーフなどの落ちにくいコスメを使用したときには、専用のポイントメイク落としを使用するのがおすすめです。
化粧が肌に残っているとそれが刺激となって肌にダメージを与えてしまうため、洗い残しがないように丁寧に洗うことが大切です。
目元の化粧品、つけまつ毛、アイプチなどを使用するときには、できるだけ刺激の少ない肌に優しいものを選ぶようにしましょう。
前髪が目にかかる場合には整髪料にも気を配り、前髪をかきあげるときに目元に触れないように注意しましょう。
紫外線から目元を守る
紫外線によるダメージから目元を守るためには、日々の紫外線対策を徹底することが大切です。
日中には、日焼け止めを使用して紫外線をカットしましょう。
日焼け止めは日差しの強さ、直射日光を浴びる時間などを参考にして、自分に合ったものを選ぶようにしてください。
日焼け止めは適量をしっかりと伸ばして塗り、3時間に1回くらい塗り直すのがおすすめです。
汗や涙などで落ちてしまったときには、こまめに塗り直すようにしましょう。
紫外線対策は季節や天候に関係なく毎日行うことが大切です。
室内にいるときでも、紫外線ケアを忘れないようにしてください。
スキー場、山、海などは紫外線の影響を受けやすくなるため、より注意が必要です。
帽子、日傘、サングラスなどを活用するようにしましょう。
参考:日焼けについて(日焼け Q13 – 皮膚科Q&A(公益社団法人日本皮膚科学会) (dermatol.or.jp))
保湿ケアをして目元の潤いをキープする
目元の乾燥を防ぐためには、毎日の保湿ケアをしっかりと行うことが大切です。
アイクリームや目元専用美容液を使用する場合にも、化粧水、乳液、クリームといった基本のスキンケアを疎かにしないようにしましょう。
化粧水などを塗るときには、目のキワまできちんと丁寧に塗るようにしてください。
集中的に目元を保湿したいときには、手軽にできるコットンパックがおすすめです。
化粧水を十分に含ませたコットンを、まぶたの上にのせて3~5分ほどキープしましょう。
コットンパックをするときには、目をしっかりと閉じて化粧水が目に入らないように注意してください。
コットンパックは長時間やりすぎると肌の刺激となってしまうため、時間を守って行うようにしましょう。
化粧水などは、刺激の少ない肌に優しいものを選ぶことが大切です。
肌の刺激になりやすいといわれる、防腐剤、香料、合成色素、石油系界面活性剤などが入っていないものがおすすめです。
保湿効果の高い、セラミド、レシチン、コラーゲン、ヒアルロン酸、アミノ酸、グリセリンなどの成分が配合されたものを選ぶことで、保湿効果を高めることができます。
目元専用のクリームや美容液でケアする
目元のシワを軽減・予防するのに役立ってくれるのが、目元専用のクリームや美容液です。
目元専用のコスメには、シワに効果のあるもの、保湿効果を高めてくれるもの、肌の弾力とハリをアップしてくれるものなど、さまざまな効果のものが販売されています。
自分の目元に必要なものをプラスできるクリームや美容液で、目元をケアしましょう。
シワに効果のある成分には、レチノール、ナイアシン、ビタミンC誘導体、コエンザイムQ10などがあります。
保湿効果を高めたいときには、シアバター、スクワラン、セラミド、アミノ酸など、肌のハリと弾力をアップしたいときには、コラーゲン、ヒアルロン酸などの成分がおすすめです。
目元専用のクリーム・美容液を選ぶときには、配合されている成分をチェックして選ぶようにしてください。
目元にクリーを塗るときには、肌を傷つけないように塗ることが大切です。
適量を薬指の腹にとり、上まぶた2点、下まぶた2点、目尻1点にクリームをのせます。
次に、目頭から目尻に向けてクリームを優しく伸ばしていきましょう。
目尻のシワが目立つときには、こめかみを反対の手の指の腹で軽く引き上げてシワを伸ばし、シワの間まで丁寧にクリームを塗りこむようにしましょう。
伸びがよいクリームだと、楽に塗ることができます。
またメイクの前に使用する場合には、肌なじみがよくメイクがよれにくいものを選ぶのがおすすめです。
メイクの上から使用できるものをもっていると、日中に目元が乾燥してシワが目立ったときなどの応急処置として使用できるため便利です。
目元専用のクリームや美容液の効果をより高めたいなら、使用する前にホットタオルで目元を温めるのがおすすめです。
ホットタオルの蒸気と熱によって肌が柔らかくなるため、クリームや美容液の浸透率をアップすることができます。
スペシャルケアとして、目元専用のアイマスクを使用するのもおすすめです。
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目の周りの筋力をアップする
目の周りの筋力をアップするには、目元のトレーニングをするのがおすすめです。
まず初めに、額を片方の手のひらで横向きに軽く押さえます。
次に、目を閉じて5秒間キープします。
目を閉じるときにはできるだけ眉間や額に力が入らないようにし、目元の筋肉を動かすことを意識して行うようにしましょう。
5秒間たったら、目を開けて5秒間キープします。
このときに、額が動いたりシワができたりしないようにしましょう。
額にシワがよると手のひらの感触でわかります。
このように目を閉じたり開いたりを、5回ほど繰り返してください。
日中に簡単にできるトレーニングもあります。
眉毛の下を人差し指、中指、薬指の腹で軽く押さえて眉毛が動かせないようにします。
次に、そのままゆっくり目を閉じたり開けたりを数回繰り返しましょう。
目元のトレーニングをするときには、強く押したり引っ張ったりしないように気をつけてください。
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眼精疲労をためないようにする
眼精疲労を解消するには、目元の血流を促すのが効果的です。
ホットアイマスクを使用すれば、手軽に目元を温めて血行を促すことができます。
市販のホットアイマスクがない場合には、蒸しタオルを活用するのがおすすめです。
40度くらいに温めた蒸しタオルを、目の上に10分ほどのせて目元を温めましょう。
目元を温めた後にマッサージをするのもおすすめです。
まず初めに、目元にマッサージ用のクリームやオイルを塗ります。
これらの円滑剤を使用することでマッサージによる摩擦を防ぐことができるため、必ず使用してからマッサージを行うようにしましょう。
クリームが肌になじんだら、薬指の腹を下まぶたの目頭部分にのせ、目の下のくぼみ(骨のふち部分)にそって目尻へと指を滑らせます。
次に、上まぶたの目頭に薬指の腹をのせ、目の上のくぼみ(骨のふち)にそって目尻へと指を滑らせます。
最後に、中指の腹と薬指の腹で眉毛をはさみ、眉頭から眉尻に向けて指を滑らせましょう。
目元にあるツボを押すことで、眼精疲労の解消に役立てることもできます。
目頭にある「清明(せいめい)」、目尻にある「瞳子髎(どうしりょう)」、眉尻のくぼみにある「絲竹空(しちくくう)というツボは、眼精疲労の解消に効果があるといわれています。
これらのツボを、中指の腹で3秒間ゆっくり押してから離しましょう。
3回繰り返して行うのがおすすめです。
マッサージやツボ押しを行うときには、力を入れすぎないように注意しましょう。
やり過ぎると逆効果となってしまうため、適度に行うようにしてください。
参考:蒸しタオルについて(「ドライアイ」の原因・症状・予防法 | ロート製薬: 商品情報サイト (rohto.com))
表情と姿勢に注意する
笑いジワなど表情の癖によるシワが気になる場合には、その表情をする回数を減らすのが効果的です。
鏡をみながら、どんな表情をしたときにシワができるのかを確認し、その表情をするのを控えるようにしましょう。
けれど、表情を変化させることには目元の筋肉を鍛える効果もあるため、ずっと無表情だと筋力が低下して逆効果になってしまうこともあります。
目元を大きく動かしすぎないようにするなど、表情を工夫してみてください。
目元にダメージを与えるような姿勢を避けることも大切です。
頬杖をついたり、うつ伏せに寝たりなど、目元が圧迫されたりこすれたりする姿勢は避けるようにしましょう。
猫背も目元に負担をかけてしまうため、意識して背筋を伸ばすようにしてください。
リラックスタイムにストレッチをして、固くなった筋肉をほぐすのもおすすめです。
参考:猫背について(日本人の8割!「ねこ背」が体調不良の元凶だ | 健康 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準 (toyokeizai.net))
まとめ
目元にシワができてしまう原因には、乾燥、紫外線、肌のハリと弾力の低下、目の周りの筋肉の衰え、骨と脂肪の変化、物理的刺激、眼精疲労、表情の癖や姿勢によるものなど、様々なものがあります。
これらの原因を解消・予防して、シワのない目元を目指しましょう。
目元のシワを軽減・予防するケアは、毎日継続して行うことが大切です。
デリケートな目元にダメージを与えないよう、優しく丁寧なケアを習慣づけてください。
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