2021年10月11日
「目が乾いてシバシバする」
「ものがかすんで見えにくくなる」
「目がヒリヒリして痛くなる時がある」
このような目の症状で困ったことはないでしょうか。
これらの症状はドライアイが原因かもしれません。
ドライアイは2,200万人以上もの患者がいると推定されており、従来の原因に加えてパソコンやスマホの普及により、年々症状を感じる方は増えています。
この記事ではドライアイについて、ドライアイになる原因や症状の特徴、予防できる方法についてご紹介します。
ドライアイを改善したい方や、ドライアイなのかどうかをチェックしたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
ドライアイになる原因とは?
ドライアイは、涙の量が足りなくなったり、涙の成分が変化したりする目の状態であり、目の表面に傷を伴うことがあります。
ドライアイが進行すると、視力低下して見えにくくなったり、痛みの症状や角膜上皮剥離(角膜が乾燥してはがれる病気)などが発症することもあるため注意が必要です。
また、女性の場合は卵巣機能低下により、女性ホルモンのエストロゲンの減少が原因で、眼球の表面が乾燥する場合もあります。
エストロゲンには目を潤す働きもあるため、他に体調不良や更年期などの症状がある場合は、女性ホルモンを補うような治療を検討しましょう。
ドライアイの症状とは?
ドライアイは目を保護し、保湿している涙の量が減ったり、涙の成分のバランスが崩れて目の表面に適切に涙が維持されなくなってしまう目の状態の一種です。
涙の糖タンパク質のムチンや脂質成分が少ないことや、角結膜上皮の問題によって涙が出ているのに均等に行き渡らず目が乾いてしまうのです。
それに伴い、目の表面に傷が生じる場合もあるため、現れる症状は目の乾燥だけではありません。
ドライアイは以下のような症状があります。
当てはまる症状はないかチェックしてみましょう。
- 目が疲れやすい
- 目がゴロゴロした違和感がある
- 目が乾いた感じがする
- 目がヒリヒリ痛い
- 目が赤くなる時がある
- 起床時、目が開けにくい
- 白っぽい目やにが出る時がある
- なんとなく見えにくい
- 光がまぶしく見える
- 時々かすんで見える
- 視力が低下したように感じる
ドライアイが目に与える影響
ドライアイは放っておいても改善することは期待しない方がいいでしょう。
眼球が乾燥していると外部からの刺激を受けやすくなるため、症状はさらに悪化することもあります。
最悪の場合、角膜上皮剥離や角膜炎、角膜潰瘍など目の病気になることもあります。
目の渇きや変化を感じたら、まずは日常生活の中で改善できることからを実行してみてください。
それでも改善が見られない場合や、症状が悪化したときは速やかに眼科専門医に行きましょう。
ドライアイになりやすい人
ドライアイになりやすい人の特徴をご紹介します。
普段の生活習慣を改善するだけで、ドライアイの症状が緩和することもあるので、チェックしてみてください。
- コンタクトレンズを使っている
- 長時間パソコンやスマホを見る
- 空調の効いている部屋に長時間いる
- 目を酷使する作業が多い
それぞれの特徴について詳しく見ていきましょう。
コンタクトレンズを使っている
コンタクトレンズを使用している方で目の乾燥を感じる方は多いのではないでしょうか。
特にソフトコンタクトレンズを装着すると酸素が不足し、水分が蒸発しやすくなってしまうため、目が乾きやすい状態になります。
目のゴロゴロした感じや充血はドライアイを疑ってみましょう。
コンタクトレンズを使用している時だけ目の渇きを感じる時は、コンタクトレンズ専用の涙液で涙を補うことや、目が乾きにくいコンタクトレンズに変えてみることで症状が変わるかもしれません。
長時間パソコンやスマホを見る
パソコンやスマホを見ていると、まばたきの回数が減ってしまうため、目が乾燥しやすくなります。
画面に集中することで、まばたきの回数は通常の1/4に減ると言われています。
まばたきは眼球全体に水分を行き渡らせるだけでなく、涙の分泌を促す刺激する働きもあるからです。
パソコンやスマホを見るときは長時間見ないようにし、タイマーをセットしたりなどして時間を区切って目を休ませるようにしましょう。
空調の効いている部屋に長時間いる
冷房や暖房など空調の効いた部屋は乾燥しやすいため、目も乾きやすくなってしまいます。
空調を長時間使用していると、湿度が下がって乾燥しまうのです。
室温だけでなく湿度もチェックするようにし、乾燥を防ぎましょう。
目を酷使する作業が多い
細かい作業をしたり、運転するなど、目が疲れやすい作業を長時間していると、目が乾燥しやすくなります。
長時間同じ作業をし続けた後、目がかすんで見えることはないでしょうか。
目を酷使する作業をしていると、まばたきの回数も減り、目の周辺の血流が悪くなって目の乾燥だけでなく頭痛を起こすこともあります。
適度に休憩を入れて目を休ませましょう。
ドライアイは防げる!4つの予防方法
ドライアイは意識して予防すれば症状を緩和できます。
普段の生活でできる予防方法を5つご紹介します。
早速今日から実践してみてください。
- 目にいいツボを刺激する
- 湿度を保つようにする
- ホットタオルで温める
- 長時間同じ作業をしない
それぞれの予防方法について詳しく見ていきましょう。
目にいいツボを刺激する
目の周辺のツボを刺激することで血流をよくし、ドライアイを予防します。
清潔な手で行い、オイルやクリームなど潤滑をよくするものを予め塗布してから行いましょう。
簡単な3ステップです。
- 両手の中指と薬指の2本の指先を使い、鼻の付け根より少し上で、両眉の間にある印堂のツボを小さな円を描くように揉みます。
- 中指と薬指を合わせた指先を、眉頭から眉尻に向かって滑らせます。途中、眉頭・眉山・眉尻の3ポイントでは、指先を使って上下にやさしく揉みましょう。
- こめかみのくぼみにある太陽というツボに指先を滑らせてマッサージして、目尻・黒目の下・目頭の順で一周します。目の周りの皮膚はうすくてデリケートなので、気持ち良く感じられる程度のやさしい力加減で、ツボ1か所につき3~5秒程度を目安としましょう。
目の疲れを感じた時や、寝る前など気づいた時に行ってみてください。
湿度を保つようにする
部屋の湿度を保つだけでもドライアイの予防に繋がります。
湿度の目安は50%前後が理想的です。
空調を使用しているときや乾燥しやすい冬場は、加湿器などを使って保湿するようにしましょう。
塗れたタオルを干しておくだけでも部屋の保湿効果があります。
空調が顔や目に直接当たらないように工夫し、顔周辺が乾燥しないように気を付けてるようにしましょう。
ホットタオルで温める
塗れたタオルをレンジで温めたホットタオルで目を温めることも、ドライアイに効果的です。
特に細かい作業をしたり、スマートフォンやパソコンで目が疲れた時などに、ホットタオルで温めると、保湿ができて解消されるでしょう。
ホットタオルを作るのが面倒という方は、使い捨てのタイプや、レンジで温めて繰り返し使えるタイプなどもあるので、目が疲れた時や渇きを感じた時にすぐに使用できるものを用意しておきましょう。
ホットタオルがすぐに用意できない場合は、両手をこすり合わせて温め、手のひらでそっと眼球に当てるだけでも目を温めることができます。
ただ、目が充血している場合は温めるよりも冷やした方が良いでしょう。
長時間同じ作業をしない
長時間同じ作業をする方は、こまめに休憩を入れて目を休めるようにしましょう。
細かいものを見続けたり、運転中は思った以上に神経を使うため、目だけでなく頭も疲れています。
そういった時は無理に作業を続けずに休み、ツボ押しやホットタオルなどを実践してみましょう。
まとめ
ドライアイについて、なりやすい人の特徴や予防方法についてご紹介しました。
予防方法は今日から実践できるものなので、ドライアイを感じている方は習慣的に行ってみてください。
ご紹介した予防方法を試しても効果のない場合や、症状が悪化した場合、ドライアイではなく、他の目の病気の疑いがあります。
一時的な症状なのか、継続して感じている症状なのかで対処方法は変わってきます。
ひどくなる場合は早めに眼科など専門家に相談するようにしましょう。
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